・『みずのきれいな湖に』監督:吉開菜央、出演:小暮香帆(853秒/北海道支笏湖)

水面に手をつけると波が立つ。波が広がると風が吹き、雲ができれば雨が降る。雨粒が大きな湖になって、そこに立つ者のからだを包み込む。わたしたちは、水に生かされもすればきっと殺されもする。姿形を変えながら、地球を縦横無尽に巡る水に、いつかわたしも取り込まれる日がくるだろう。雨の降り止まない湖のほとりで、水や、その周りにある空気に身をゆだねて舞うからだを捉えた、ダンス・フィルム。

 

・『 The Interpreter』尾角典子(2015年/629秒/イギリス・ダービー)

The Interpreterはイギリス、ダービー州で制作した22枚のタロットカードと連動している22個のシーンから成り立つ映像作品。各シーンはダービーにまつわる歴史や民話を元に作られており、始めに登場する愚者が残りの21枚を旅し智慧を身につけていくという物語の構造になっている。

 

・『ホライゾン』監督:ダニエル・サントナー、出演:石井順也(2009-2017年/620秒/ハンガリー、ホルトバージ国立公園)

ホルトバージは、プスタと呼ばれるハンガリー東部、 ドナウ川の中流域に広がるユーラシア平原である。 この映像は強い風が吹き、地平線が見渡せ、渡り鳥がひっきりなしに上空を通る荒涼とした場所で、石井順也が衝動に駆られダンスをした記録である

 

・『浸食 / バルデナス・レアレス』撮影・出演:石井順也(2017年/357秒/スペイン、バルデナス・レアレス)

バルセロナ滞在中に尾角典子と「トポス」の基調となるコンセプトを考えていた。出てきたキーワードは砂と記憶であった。その時は、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」を友人に進められて読んでいた。「おまえは砂漠を理解する必要もない。おまえがすべきことはただ一つ、一粒の砂をじっと見つめることだけだ。」 車を西へ走らせ、辿り着いた場所は粘土、砂岩、石膏が風や水に浸食された砂漠だった。沈黙が聞こえる場所で踊った」

 

・『KOFA (Korean Film Archive) Trailer』監督:キム・ジョングァン(133秒/韓国)

コメディ映画「最悪の女」(2016)でモスクワ国際映画祭国際の批評家連盟賞を受賞。最新作「ザ・テーブル」(2017)は、公開5日にして4万人の観客を突破するなど、現在韓国の独立映画界で注目されている映画監督キム・ジョングァンによる韓国映像資料院のトレーラー映像。

 

・『Étude 5』パウ・アラン・ジメーノ(812秒/イタリア、アンコーナ)

トポスに振付家として参加しているパウ・アラン・ジメーノのソロ作品。13年間のピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団での活動のなかで学んだことを、自分のなかで再確認しながら創作中のエチュード。

 

・『ソラミミ』監督:デイジー・ディキンソン&ジュリアン・レード(333秒/金沢、屋久島、長野)

「ソラミミ」はロンドン在住の映像作家デイジー・ディキンソン、ジュリア・レードが金 沢、屋久島、長野 の森と山を旅しながら制作した短編映画である。赤と青の仮面が持つ陰 と陽のエネルギーに導かれ、二 人は最終的に儀式的な光景を記録する。全編8ミリフィルムで撮影。